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名古屋市千種区でのトラウマケア(PTSD)・筋緊張解消なら、
こころとからだの治療室

トラウマケアとは

トラウマケアと聞いてカウンセリングが思い浮かぶ方もみえるかもしれません。しかし、トラウマケアは従来のカウンセリングとは全く異なる療法です。

ここではトラウマケアの基本知識や技法などについて解説します。さらに、こころとからだの治療室独自のトラウマケアについてもご紹介します。

トラウマおよびトラウマケアとは

トラウマ(PTSD)とは、DVや虐待された体験、戦争体験、事件、事故、病気や怪我、離別、死別、いじめられた体験や失恋などの『忘れようと思っても繰り返し訪れる、消え去らない嫌な記憶や“身体反応”』を指します。

トラウマに対し、ボディ・コネクト・セラピー、EMDR、ブレインスポッティング、ホログラフィートーク、自我状態療法、ソマティックエクスペリエンス(初級)、USPT、認知療法などの技法をクライエントさんそれぞれの特性に合わせて用い、トラウマの解消に取り組むことをトラウマケアといいます。

トラウマは誰にでもある

「トラウマなど無いから私には当てはまらない」と感じる方もみえるでしょう。

トラウマとは一般的に事故や災害に遭った人にだけに起こるPTSDのことだと思われがちですが、そればかりではありません。たとえば小さい時に“やらかしてしまったこと(性にまつわる出来事・ウソ・盗み・ズル・インチキ・イタズラ・おもらし・嘔吐・生物虐待・・・など)”による罪悪感や、厳しすぎる親の言動にさらされて育った(虐待)こと、愛着対象との別れを経験している(喪失)こと、保育園や幼稚園にあずけられた(見捨てられた感)ことなど、今では何てことはない、忘却の彼方に追いやられている記憶でさえトラウマとして、まさに今の生活に大きな影響を及ぼしている場合が多く見られます。

今感じているさまざまな不快感は、トラウマに由来していることがほとんどです。
実はトラウマは誰にでも、誰のこころにも大なり小なり巣くっているのがあたりまえなのです。

不快感(不安・恐怖など)の原因はフラッシュバックにある

ザワッ、モヤッ、ドキッ、ヒヤッ、イラッ、ムカッ、不安、恐怖などの不快な感覚や症状は、からだの不快感かこころの不快感かに係わらず、実は過去のトラウマ記憶によるフラッシュバックであることがほとんどです。

たとえば大きすぎる音とかまぶしすぎる光のように過大な刺激でない限り、五感で初めて感じる感覚はニュートラルな感覚のはずです。

つまり、感じている不快感のほとんどは過去のトラウマ記憶によるフラッシュバックです。

フラッシュバックは自律神経失調症をひき起こす

これまで“自律神経失調症”という病名は、医師が診断を付けにくい場合に仕方なく付けられる“くずかご的病名”と言われてきました。しかし、最新理論では“自律神経失調症”こそが様々な病気や不快感の原因である可能性がささやかれるようになりました。

自律神経の覚醒水準の図
自律神経の覚醒水準の図

これは自律神経の覚醒水準を表した図です。上に行くほど過覚醒、下に行くほど低覚醒を表します。

動物の場合は捕食動物に襲われ、危機的状況に置かれるとまず固まり(フリーズ)、次に“逃げるか戦うか(闘争 or 逃走)”の選択を迫られます。
逃げられないことを悟ると、“シャットダウン(死んだふり) ”し、相手が諦めるか油断してその場を離れてしまう、というような、自らが生き延びられる最後の可能性に賭けるように脳がプログラムされています。そして、生き残れた場合、何事も無かったように平穏な日常に戻ります。

一方、人間は大脳皮質が発達し社会生活を営なまねばなりませんので、残念ながら動物のように単純ではありません。人間の場合は普通、図の“平穏な日常”部分で、喜怒哀楽(波線)を感じながら穏やかに生活しています。

しかし、たとえば子供時代に、親に護られるはずの家庭で繰り返し虐待に遭遇したり、愛着対象との別れを体験したりすれば、自律神経の活動レベルは簡単に“平穏な日常”から外れ、パニック発作や過呼吸(闘争・逃走モード)や、うつ状態や、こころここにあらずの解離状態(シャットダウンモード)に陥ってしまいます。

自律神経のアップダウンが激しいパターン
平穏な日常部分が狭くなったパターン

そして、幼少期のこれらの体験がトラウマになり、上記の図のように、自律神経のアップダウンの激しさが当たり前になり、あるいは平穏な日常部分が狭くなり、成長した後でも平穏な日常が保ちにくくフラッシュバックを起こしやすくなってしまいます。そして自ずと“自律神経失調症”におちいってしまいます。

自律神経失調症はさまざまな病気を引き起こす

自律神経は、過覚醒状態(パニック発作・過呼吸など)では血管が収縮し血液循環が悪くなります。逆に低覚醒状態(うつ状態や、こころここにあらずの解離状態)では血流が滞り、同様に血液循環が悪くなります。すると、細胞に酸素が充分に行き渡らなくなり、局所の機能が落ちてしまいます。

これが全身のどこででも起こる可能性があるわけですから、自律神経失調症はあらゆる病気の原因のひとつとして考えることができます。ですから、原因不明の慢性内臓疾患や、筋肉の痛み・コリ・シビレ、難治の皮膚病なども、これに当てはまる可能性があります。

トラウマケアはフラッシュバックを除去する

トラウマケアの目的はフラッシュバック(こころとからだの不快感)を除去することです。つまり、フラッシュバックを伴う過去のトラウマ記憶を、ニュートラルな記憶に置き換えるということです。この状態になると「あぁ、そういえばあんな事もあったなぁ~」と、心身の不快感を伴わずにその出来事を思い出すことができるようになります。

トラウマをケアすることで“フラッシュバック(不快感)”の無い平穏で軽やかな日常を過ごすことができるようになるでしょう。

トラウマケアとカウンセリングの違い

セラピストに話を聴いてもらうカウンセリングとは違い、トラウマケアは様々な技法を組み合わせて、不快な身体の感覚や認知の歪みに対してアプローチします。

脳の三層構造説の図

実はトラウマ記憶は、人間脳(大脳皮質)ではなく、より古く原始的な哺乳類の脳や爬虫類の脳に、身体の感覚記憶として格納されています。そのため、従来の傾聴主体のカウンセリングのように、主に人間脳にアプローチする方法では期待する効果が得られない可能性があります。

一方、トラウマ記憶が格納されている脳の深部に届きやすいトラウマケアでは、傾聴主体のカウンセリングと比較して大きな効果が期待できます。場合によっては数回のセッションで劇的に変化することさえあり得ます。

こころとからだの治療室のトラウマケア

続いて、当室が提供するトラウマケアについてご紹介します。

トラウマケアの流れ

最初にクライエントさんの病理水準(病の重さ)を診るためにいくつかの問診や質問紙による検査を行います。
次に、下記の図をご覧ください。先ほどの検査結果に基づいて、クライエントさんがどの段階(ステージ)でおみえになるかを判断します。その結果に応じて対応法を仮定します。仮定とするのは随時変更があり得るからです。

一般的に当室までお越しいただけて、社会生活をどうにかこなしておられるクライエントさんには最初のセッションで見立て(どのステージなのか)を行い、2回目からは安全な技法を使用してトラウマケアをスタートいたします。

しかし、たとえば長年にわたってひきこもってみえるクライエントさんや、こころここにあらず(解離状態)の度合いが強いようなクライエントさんの場合には、まずは安定化(グラウンディング・センタリング)と呼んでおりますが、先ほど自律神経の覚醒度をご説明した図の“平穏な日常”ゾーンに居続けられるためのワークから始めることになります。よって相当な時間が掛かる場合があり得ます。

いずれにしてもセッションを重ねることで、実感を伴って快方に向かいます。

トラウマケア所要時間

クライエントさんの様々なご事情や状態に依りますが、60分、90分で枠を設けており、どなたさまも初回は必ず90分になります。

トラウマケア間隔、および期間

クライエントさんご本人の症状の軽重、肯定的経験の多寡などに依りますが、当初は1~2週間に1回のケアで、回復度合いに応じて間隔を開け、半年から1年半前後の継続がひとつの目安になります。

1日にお受けできるのは2名まで

当室では一日の受付人数をあえて二名に限定し、クライエントさんお一人おひとりの特性に合わせ、丁寧にケアいたします。

トラウマケアの技法

ここでは当室で行うトラウマケアの技法について各オフィシャルサイトから転載いたします。

①ボディ・コネクトセラピー

ボディコネクトセラピーは従来から効果的であった心理療法のエッセンスに、全く新しい概念を加えて考え出した身体から働きかける心理療法(ソマティックサイコセラピー)です。トラウマは情報とエネルギーとして、脳だけでなく身体にも残されています。身体感覚(フェルトセンス)に注意を向けることで、脳と体をつなぎ、トラウマのエネルギーをペンデュレーション、タッピング、眼球運動、アファーメーション、タッチセラピーなどを用いて体から解放(discharge)していきます。その概念は一つ一つ科学の裏付けがなされています。 特徴は一つ一つのトラウマ記憶の処理にかかる時間が圧倒的に短いこと、活性化が出にくいこと、解離を起こしにくいように工夫されていることなどです。

②EMDR

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して、エビデンス(証拠)のある心理療法です。さらに、他の精神科疾患、精神衛生の問題、身体的症状の治療にも、学術雑誌などに成功例がしっかり記述されています。
EMDRは、適応的情報処理(AIP)というモデルに基づいています。このモデルでは、精神病理の多くが、トラウマ的な、もしくは苦痛でいやな人生経験が、不適応的にコーディングされた、もしくは、不完全に処理されたことによると仮定されています。これにより、クライエントは経験を適応的に統合する能力に障害を受けます。EMDRの8段階、3分岐の過程が健常な情報処理、統合の再開を促します。この治療アプローチでは、過去経験、現在の引き金、未来の潜在的挑戦をターゲットにし、現在の症状を緩和し、苦痛な記憶からストレスを減じたり、除いたりし、自己の見方が改善し、身体的苦痛から解放され、現在と未来の予測される引き金が解決するのです。1989年にアメリカでFrancine Shapiroという臨床心理学者が発表して以来、今日までに全世界で40,000人以上の心の専門家(精神科医、臨床心理士など)がこの方法のトレーニングを受け、2,000,000人以上の人が治療を受けています。
日本でも1500名以上の専門家がトレーニングを終えました(2012年5月時点)。EMDRにおいて、眼球運動や他の両側性の刺激は大きな役割を果たし、脳を直接的に刺激し、脳が本来もっている情報処理のプロセスを活性化できるのです。手続き的には簡単に見えても、しっかりとEMDRの研修を積んだ精神保健の専門家のみが実施すべきです。起こりうるさまざまな悪影響にしっかり備えることが重要です。しっかりした研修と実践を経れば、5年、10年かけて、心のどこかに落ち着いていくプロセスを非常に短時間に進めることができます。そして、その過程は患者さんの脳の本来の力を引き出すので、マインドコントロールのように洗脳される、臨床家に操られるというような心配は全くありません。また、止めたいときにはいつの時点でも止めることができます。また、これまでの治療方法では、起こったできごとのすべてをこと細かく語ることが必要とされることが多かったのに比べて、大変ストレスの少ない方法です。

③ブレインスポッティング

ブレインスポッティング(BSP)は、脳と身体に根差した新しい心理療法です。EMDRのエキスパートであったDavid Grand博士によって精神分析、ソマティックエクスペリエンシング、そしてEMDR等の影響を受けて2003年に米国で開発されました。
その素早く高い効果から、BSPは南米・欧州・豪州を含め、瞬く間に世界に広がり、そして今日本含むアジアにも広がりつつあります。現在、世界中で10000人以上の臨床家がBSPを学んでいます。

④ホログラフィートーク

ホログラフィートークは、クライエント本人が感情や身体症状の意味を読み取り、解決し、自らを癒すプロセスをセラピストが援助する心理療法です。手法的には、軽催眠下のトランスワークや、自我状態療法の一種に位置づけられます。
クライエントが持つネガティブな感情や身体症状は、問題の様々な原因そして解決法を教えてくれる素晴らしいリソースです。その感情や症状から、問題の起源を探り、解決し、未来における新しいリソースやソリューションを見出す所までを一回のセッションで行っていきます。
過去のトラウマやPTSD、複雑性PTSDのような長期間にわたる、愛着の問題を含んだトラウマなど幅広く使う事ができます。
クライエント自身も思ってもみなかった過去の起源に容易に到達でき、過去のトラウマティックな場面でも、強い反応を起こしにくく、セラピストが解決を援助する事によって、本人だけでは解決できなかった過去の問題をよりよく解消する事が可能になる技法です。

⑤自我状態療法

自我状態療法(Ego State Therapy)は、Watkins夫妻によって開発された心理療法です。葛藤解決からトラウマ治療まで幅広く適用できます。自我状態モデルに催眠を加えたものであるとされています。催眠は必須ではありませんが、併用した方が効果的です。

⑥ソマティックエクスペリエンス(初級)

SE™(Somatic Experiencing®)は米国のPeter Levine博士が開発した、身体と神経系の統合をベースにした、安全で自然なトラウマ療法です。

⑦USPT

USPTは,タッピングを用いて人格部分(別人格)を呼び出し,労をねぎらうことにより,解離(解離性障害)による人格部分の統合を行う心理療法です。

対話徒手療法

この技法は緊張した筋肉に直接働きかけ、自律神経失調症をも改善させる技法です。パニック障害や度重なる恐怖・過呼吸などで全身の筋肉が過緊張状態であったり、あるいは引きこもっている期間が長びき、身体を動かすことが少なく、血流が滞っていることが明らかな場合、あるいは自律神経失調が顕著な場合に選択します。
また、こころは実態を持たず、直接緊張することができませんので、不安・恐怖などのあらゆる緊張は筋肉の緊張としてあらわれます。そこで、筋肉を緩めることでこころの緊張を間接的に緩めることができます。

*このように色々な技法がありますが、実際には選択理由も様々で、その時々でクライエントさんの状態に応じてフレキシブルに使い分けます。その都度クライエントさんとご相談しながらの選択になりますので、ご心配は無用です。

当相談室は性差を大切にします

ジェンダーフリーが叫ばれ始めて久しいですが、言うまでもなく男女の肉体には性差があります。そして各々の脳の機能についても同様です。さまざまな違いがありますが、以下に代表例をひとつずつ示します。あらゆるクライエントさんに対し、性差を考慮せねばならないことの大切さが少しでもお伝えできれば幸いです。

男性のクライエントさんへ

男性ホルモンであるテストステロンは、性欲とアグレッション、そして独りを好む傾向をつかさどります。男性の体内には、女性のおよそ10~20倍のテストステロンが分泌されており、明らかに男性の性欲やアグレッションなどは、女性を大幅に上回るであろうと推測できます。

さらに、男性の普遍的complexは“力”です。力というと解りにくいですが、“恥”に極めて敏感で繊細な感受性を持っているといえます。極端に言えば女性から男性に向けられるネガティブな言動の全てがセクハラになり得、かつトラウマ体験になり得る可能性があります。

もし、ご相談内容に性衝動や攻撃衝動、恥などにまつわるお話が含まれる場合には、相談相手には男性カウンセラーをお選びください。なぜなら、男性の性衝動やアグレッションの強さは女性の想像をはるかに超えており、その衝動の強さに共感することが女性には極めて難しいからです。場合によっては女性セラピストにカウンセリングを受けたことで、新たなトラウマを被る危険性さえあり得ます。

現代は平等指向が暴走しています!十中九十、あなたは性依存者でもセクハラ男でもありません!現代では、上記の事実が学校性教育からこぼれ落ちていますので、これまでご自身の生理を知る機会が無かっただけである可能性が高いと考えられます。お気軽にご相談ください。

女性のクライエントさんへ

女性のcomplexは”シンデレラコンプレックス”です。平たく言えば、❝(力のある男性)に選ばれる必要❞です。たとえば、目の前に居る女性カウンセラーが、力ある男性に選ばれ、自立したセラピストとして社会に認められ、安定した生活を送っているとします。それが幸せそうに見えてしまうと、要らぬ嫉妬心が生まれ、カウンセリングそのものの進行に支障をきたす場合があります。

ご相談内容の大部分が性的なもので、とても男性には話せないという場合を除き、男性カウンセラーにご相談いただいた方が安全で確実かと思います。

お願い

1日にお会いできる人数は2名のみです。
キャンセルや変更は原則できないものとお考え下さい。ご協力をお願いいたします。

最後に・・・

当サイトをご覧いただいているということは、これまでに色々な療法を試され、それらの結果に何らかのご不満をお持ちだからではないでしょうか。これも何かのご縁です!ぜひトラウマケアをお試しください。

あなたには嫌いな食べ物はありますか?苦手な相手は思い浮かびますか?その時感じる不快感はフラッシュバックです。それらを嫌いになった出来事が過去にきっとあるはずです。そう、それこそがトラウマ場面(記憶)です。

トラウマケアで、これまでの生きづらさから卒業し、解放されて、残りの人生を軽やかに快適に生きましょう!!

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